雨 の 酒 場 で

作詩 清水みのる  作曲 平川波竜
昭和29年
1 並木の雨の ささやきを
  酒場の窓に ききながら
  涙まじりで あおる酒
 「おい、もうよせよ」飲んだとて
  悩みが消える わけじゃなし
  酔うほどさびしく なるんだぜ


2 一輪ざしの 白バラを
  ちぎってなぜに またすてる
  花にうらみが あるじゃなし
 「おい、もう泣くな」いつまでも
  命の恋の せつなさは
  泣いても泣いても きりがない


3 グラスの底を かたむけて
  飲みほす君の 哀しみを
  知っていりゃこそ とめるのさ
 「おい、もう帰ろうや」夜も更けた
  小雨の道が 遠いなら
  せめても送ろう そこらまで

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