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妻 恋 峠

作詩 東条寿三郎  作曲 中野忠晴
昭和30年
1  もろい筈では なかったが
  今の別れにゃ つい負けた
  やぼと知りつつ 後振り向けば
  空(から)の荷ぐらにゃ 月ばかり
  小諸出て見ろ 浅間の山に
  今日も三筋の けむり立つ


2 なじょな心で 行ったやら
  想や顔さえ 丸写し
  死んでいなけりゃ あの年ごろか
  ほんに情ぬ 恋女房
  五里も三里も 山坂越えてョ
  逢いに来たのに 帰さりょか


3 惚れた心算(つもり)じゃ 更にない
  泣けてよろける 道八丁
  み山暮しに 土産はないが
  持って行かんせ 馬子の歌
  浅間山さん なぜ焼けしゃんす
  すそにお十六 持ちながら

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