噂 の こ し て
作詩 藤間哲郎 作曲 山口俊郎
昭和30年
1 噂のこして ともずな解いて
雨に帆あげた 主の船
泣いて止めても 男はなぜに
旅を気強く 行くのやら
2 星に流れに 希いをかけて
夢に見たのも 昨日まで
散るのが運命と 知りつつ咲いた
華のいのちが うらめしや
3 晴れているなら 出船の影を
沖の潮路に 見るものを
熱い涙で 磯浜づたい
むせぶ素足の 頼りなさ