泪 の 夜 汽 車

作詩 板倉文雄  作曲 平川浪竜
昭和27年
1 暗いシートで 肩寄せ合うて
  結ぶ仮寝は せつないものよ
  恋のためなら 都の夢も
  捨ててわびしい 故郷へ帰る
  心もとない 泪の夜汽車


2 むせぶ汽笛に 思いは乱れ
  にじむ灯影は 悲しいものよ
  故郷(くに)へ着いたら やさしい母に
  なんと話そか お前のことを
  明日が気になる 泪の夜汽車


3 僕にゃ故郷も お前にゃ他国
  たよりなかろうよ 淋しかろうよ
  夢で泣いてか 二筋三筋
  白い寝顔に 流れる涙
  つのる夜嵐 泪の夜汽車

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