上 州 鴉

作詩 山本逸郎  作曲 島田逸平
昭和26年
1 銀の朱房(しゅぶさ)に ねぐらを追われ
  旅を重ねた 上州鴉
  なんのこの世に 未練はないが
  一度行きたい 一度行きたい
  母の里


2 姿やつして 身をしのばせて
  来れば故郷(こきょう)は 祭りの太鼓
  浮いた浮いたも やくざの身には
  袖につめたい 袖につめたい
  涙雨


3 まぶた離れぬ 心の重荷
  きれいさっぱり 流して解いて
  亥之(いの)が情けの 茶碗の酒を
  呑んで去りゆく 呑んで去りゆく
  旅がらす

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