銀 座 の 蝶

作詩 井 弘  作曲 桜田誠一
昭和33年 
1 ほこりまみれの 巷の夕陽
  ビルにかくれりゃ 灯がともる
  昨日みた夢に すがって泣いちゃ
  生きては行けない 銀座だよ
  弱音吐いちゃ駄目さ にっこりと
  夜の蝶々は ああ 飛ぶんだよ


2 いつか誰かに 死ぬ程惚れた
  それも今では 語り草
  いくら追ったとて 幸せなんぞ
  やっぱり私にゃ 遠い虹
  なまじ呼ぶじゃないよ 馬鹿なこと
  せめてお酒が ああ 恋人さ


3 つくりものでも 花咲く銀座
  ここが小さな ふるさとさ
  たとえ柔肌に 冷たい雨が
  しみよと叩こと 運命(さだめ)だよ
  今日は明日を忘れ 口笛で
  夜の蝶々は ああ 飛ぶんだよ


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