僕 は 流 し の 運 転 手

作詩 石本美由起  作曲 船村 徹
昭和32年
1 粋にかぶった 鳥打帽子
  皮のジャンバーも 似合うだろ
  街のシグナル 赤青黄色
  渡るこの世も ハンドルまかせ
  お客さん どちらまで
  僕は流しの 僕は流しの 運転手


2 駅で拾った 二人の連れは
  いで湯帰りの 新婚さん
  バックミラーに 映った影が
  一人者には 眼の毒になる
  チョンガーは せつないね
  僕は流しの 僕は流しの 運転手


3 晴れた空なら 鼻唄機嫌
  雨じゃ仕事も しけちゃうさ
  眠さこらえて アクセル踏めば
  やけに身に沁む チャルメラそば屋
  今晩は あぶれたな
  僕は流しの 僕は流しの 運転手


4 若い身じゃもの 男の夢を
  持っていなけりゃ 生きられぬ
  遠い田舎の あの娘(こ)を呼んで
  東京案内 ドライブしたい
  青春は楽しいな
  僕は流しの 僕は流しの 運転手 


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