刃 傷 松 の 廊 下
作詞 藤間哲朗 作曲 桜田誠一
昭和36年
1 勅使下向の 春弥生
いかに果たさん 勤めなん
身は饗応(きょうおう)の 大役ぞ
頼むは吉良と 思えども
彼(か)の振舞の 心なき
※各々方 各々方 お出合いそうらえ
浅野殿 刃傷でござるぞ
2 積る遺恨を 堪忍の
二字で耐えたる 長矩(ながのり)も
武士には武士の 意気地あり
刃(やいば)に及ぶ 刃傷の
血涙悲し 松の廊下
※おはなし下され 梶川殿 五万三千石
所領も捨て 家来も捨てての刃傷でござ
る 武士の情けをご存じあれば その手
はなして今一太刀 討たせて下され梶川 どの……
3 花の命を さながらに
赤穂三代 五十年
浅野の家も これまでか
君君たらずとも 臣は臣
許せよ吾を この無念
index