大 阪 の 灯
作詩 たなかゆきを 作曲 西脇稔和
昭和39年
1 そぞろ歩きの 心斎橋で
いとしい君の 面影(かげ)慕う
男ごころに しみついた
たった一度の 思い出を
秘めて大阪 灯がともる
2 好きと言うのも もどかしかった
千日前の 喫茶店
あの日ソファーに 身を寄せて
そっと両手を 添えた時
君の瞳も 濡れていた
3 消えてまたつく ネオンの花が
行きかう人の 肩に散る
きっと逢えると 見上げれば
澄んだか細い 淀の月
夜の大阪 灯がともる