大 阪 ろ ま ん

作詩 石浜恒夫  作曲 吉田 正
昭和41年 
1 泣かへんおひとが しのび泣く
  濡れてやさしい みどりの雨よ
  好きやねん 好きやねん
  いちょうねぐらの 堂島すずめ
  恋を意気地の 文楽人形
  好きやねん 好きやねん
  咲くやこの花 大阪ろまん


2 泣かへんおかたが むせび泣く
  暮れてルージュの 道頓堀で
  好きやもん 好きやもん
  夫婦ぜんざい 笑うて泣いて
  めしの看板 人情喜劇
  好きやもん 好きやもん
  月も素顔の 大阪ろまん


3 泣かへんつもりが すすり泣く
  更けてさみしい 曽根崎あたり
  好きやから 好きやから
  逢いに北浜 浮世の小路
  橋の下には 鴎がいやる
  好きやから 好きやから
  消えたネオンも 大阪ろまん