喝   采

作詞 吉田旺  作曲 中村泰士
昭和47年
1 いつものように 幕があき
  恋の歌うたう私に 届いた報(しら)せは
  黒いふちどりが ありました
  あれは三年前 止めるあなた駅に残し
  動きはじめた汽車に ひとり飛び乗った
  ひなびた町の 昼下がり
  教会の前に たたずみ
  喪服の わたしは
  祈る言葉さえ なくしてた


2 つたがからまる 白い壁
  細いかげ長く落として ひとりの私は
  こぼす涙さえ 忘れてた
  暗い待合室 話す人もない私の
  耳に私の歌が 通りすぎてゆく
  いつものように 幕があく
  降りそそぐライトの その中
  それでも わたしは
  今日も恋の歌 歌ってる


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