霧の出船


作詩 山口洋子  作曲 平尾昌晃
昭和48年 
1 捨てていいのと くちびるかんで
  肩を落した 影ひとつ
  ランプも暗い 止まり木の
  片すみに そっと名前をかいて泣く
  流しのお兄さん
  どうぞ止めてよ その唄は
  あの人 好きだった 演歌節


2 どうせ待っても 帰って来ない
  船は男の 恋ごころ
  ゆらゆらゆれる こぼれ灯に
  裏窓を そっと開ければ波の音
  何んにも聞かないで
  つらい恋でも 想い出にゃ
  いいこと ばっかりが 残るのよ

 ※夜霧がひくく はうような
  波間から ぼうっとかすんで船が出る
  流しのお兄さん
  どこへ行くのよ あの船は
  あの人 いるところ 北の果て   
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