北 の 漁 場

作詩 新條カオル  作曲 桜田誠一
昭和61年 
1 いのち温(ぬく)めて 酔いながら
  酒をまわし飲む
  明日の稼ぎを 夢に見て
  腹に晒(さら)し巻く
  海の男にゃョ 凍る波しぶき
  北の漁場はョ 男の仕事場サ


2 沖は魔物だ 吠えながら
  牙をむいてくる
  風にさらした 右腕の
  傷は守り札
  海の男にゃョ 雪が巻いて飛ぶ
  北の漁場はョ 男の遊び場サ


3 銭のおもさを 数えても
  帰るあてはない
  二百浬(カイリ)の ぎりぎりに
  網をかけてゆく
  海の男にゃョ 怒濤(なみ)が華になる
  北の漁場はョ 男の死に場所サ
  


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