く ち べ に 挽 歌

作詩 石本美由起  作曲 浜 圭介
昭和61年
1 いのちのかぎり 咲いたとて
  さだめに散らす 花もある
  そっと着物の 襟に吹く
  夏の終わりの 別れの歌に
  秋が淋しい おんな町


2 添えないならば 死にたいと
  怨んで泣いた 夜もある
  爪のさきまで 燃えながら
  愛を重ねた 夢から覚めて
  口紅(べに)がせつない わかれ町


3 一途な恋を 失くしたら
  こころの中に 冬がくる
  人の噂の 裏通り
  古い女と 指さされても
  思い切れない みれん町