み だ れ 髪

作詩 星野哲郎  作曲 船村 徹
昭和62年>
1 髪のみだれに手をやれば
  紅い蹴出が風に舞う
  憎や恋しや塩屋の岬
  投げて届かぬ想いの糸が
  胸にからんで涙を絞る


2 すてたお方のしあわせを
  祈るおんなの性かなし
  辛や重たやわが恋ながら
  沖の瀬を行く底曳き網の
  船にのせたいこの片情け


3 春は二重に巻いた帯
  三重に巻いても余る秋
  暗や涯なや塩屋の岬
  見えぬ心を照らしておくれ
  ひとりぼっちにしないでおくれ


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