音 無 川

作詩 小金井一正  作曲 弦 哲也
昭和64年
1 桜の蕾が 淡雪とかし
  空に咲く日も あとわずか
  町を流れる 音無川の
  岸にたたずみ 灯をともす
  赤提灯の おんなにも
  聞かせてください 春の音


2 小さな坂道 つまずきながら
  生きるわたしの 通り道
  涙こぼした 音無川に
  顔がゆれます あの人の
  惚れては駄目と ひとり言
  見させてください 春の夢


3 最終電車の あかりの帯が
  笛を鳴らして 遠ざかる
  明日を信じた 音無川に
  いつかお酒を 流す日は
  すこしでいいの 私にも
  倖せください 春の風