急 げ 幌 馬 車
作詩 島田芳文 作曲 江口夜詩
昭和9年
1.日暮れ悲しや 荒野は遥か
急げ幌馬車 鈴の音(ね)だより
どうせ気まぐれ さすらい者よ
山は黄昏 旅の空
2.別れともなく 別れて来たが
心とぼしや 涙がにじむ
野越え山越え どこまで続く
印(しるす)轍(わだち)も 片あかり
3.黒馬(あお)は嘶(いなな)く 吹雪は荒れる
さぞや寒かろ 北山おろし
なくな嘆くな いとしの駒よ
なけば涙も なおいとし