影 を 慕 い て

作詩・作曲  古賀政男
昭和6年
1 まぼろしの
  影を慕いて雨に日に
  月にやるせぬ 我が想い
  つつめば燃ゆる 胸の火に
  身は焦がれつつ しのび泣く


2 わびしさよ
  せめて傷心の なぐさめに
  ギターをとりて 爪びけば
  どこまで時雨 ゆく秋ぞ
  トレモロ淋し 身は悲し


3 君故に
  永き人生を 霜枯れて
  永遠に春見ぬ 我がさだめ
  永ろうべきか 空蝉の
  儚なき影よ 我が恋よ
 

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