国 境 の 春
作詩 松村又一 作曲 上原げんと
昭和10年
1 遠い故郷は 早や春なれど
此処はソ満の 国境(くにざか)い
春と言うても 名のみの春よ
今日も吹雪に 日が暮れて
流れ果てなき 黒竜江(アムール)よ
2 ペチカ燃やして ウォッカ汲めば
窓に流れる バラライカ
祖国はなれて 旅する身には
なぜか心に しみじみと
響く優しの セレナーデ
3 たとえ荒野に 粉雪降れど
やがて花咲く 春じゃもの
咲けよオゴニカ 真赤に咲けよ
燃ゆる血潮の この胸に
明日の希望の 花よ咲け
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