軍 隊 の ぞ き 節

作詩作曲 不詳
年代 不詳

1 一番電車に 乗りおくれ
  二番電車が 満員で
  三番電車が 車庫入りで
  四番電車に 飛び乗って
  着いたところが 新開地


2 顔をのぞかせ 格子戸で
  おいでおいでと 招き猫
  酒にビールに 落花生
  唾をごくりと のみ込めば
  やり手婆あが 肩たたく


3 週に一度の 外出が
  若いいのちの 洗濯日
  気兼ねいらずの 四畳半
  さしつさされつ さし向かい
  あとは突撃 あるばかり


4 若い二人を 憎らしや
  時計の針が 急き立てる
  点呼遅れや 重営倉
  別れのキスも そこそこに
  くぐる営門 二分前

 

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