九 段 の 母

作詩 石松秋二  作曲 能代八郎
昭和9年 
1 上野駅から 九段まで
  かってしらない じれったさ
  杖をたよりに 一日がかり
  せがれきたぞや 会いにきた


2 空をつくよな 大鳥居
  こんな立派な おやしろに
  神とまつられ もったいなさよ
  母は泣けます うれしさに


3 両手あわせて ひざまづき
  おがむはずみの お念仏
  はっと気づいて うろたえました
  せがれゆるせよ 田舎もの


4 鳶が鷹の子 うんだよで
  いまじゃ果報が 身にあまる
  金鵄勲章が みせたいばかり
  逢いに来たぞや 九段坂