人 妻 椿
歌 谷 真酉美
作詩 橋掬太カ 作曲 竹岡信幸
昭和11年
1 愛しの妻よ 泣くじゃない
たとえ別れて 住めばとて
仰ぐみ空に 照る月は
西も東も 同じ事
2 また来る春が ないじゃない
ふまれふまれて こぼれ散る
道の小草(おぐさ)の 花でさえ
待てばまた咲く 時があろ
3 浮世の風よ 吹くじゃない
めぐり逢うまで 帰るまで
吹けば涙の 白露に
濡れて傷つく 紅椿