別 れ 船
歌 谷 真酉美
作詩 清水みのる 作曲 倉若晴生
昭和15年
1 名残りつきない はてしない
別れ出船の かねがなる
思いなおして あきらめて
夢は潮路に 捨ててゆく
2 さようならよと 一言は
男なりゃこそ 強く云う
肩を叩いて ニッコリと
泣くのじゃないよは 胸のうち
3 望み遥かな 波の背に
誓う心も 君ゆえさ
せめて時節の 来るまでは
故郷(くに)で便りを 待つがよい