旅 役 者 の 唄

作詩 西条八十  作曲 古賀政男
昭和21年
1 秋の七草 色増すころよ
  役者なりゃこそ 旅から旅へ
  雲が流れる 今年も暮れる
  風にさやさや 花芒


2 時雨ふる夜は こおろぎ啼いて
  なぜか淋しい 客寄(よせ)太鼓
  下座の三昧さえ こころにしみる
  男涙の 牡丹刷毛


3 幟はたはた 夕雲見れば
  渡る雁(かりがね) 故郷は遠い
  役者する身と 空飛ぶ鳥は
  どこのいずくで 果てるやら


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