花 笠 道 中

作詩・作曲  米山正夫
昭和33年
1 これこれ石の 地蔵さん
  西へ行くのは こっちかえ
  だまっていては わからない
  ぽっかり浮かんだ 白い雲
  何やらさみしい 旅の空
  いとし殿御の こころの中は
  雲におききと 言うのかえ


2 もしもし野田の 案山子さん
  西へ行くのは こっちかえ
  だまっていては わからない
  れんげたんぽぽ 花盛り
  何やら悲しい 旅の空
  いとし殿御の こころの中は
  風におききと 言うのかえ


3 さてさて旅は 遠いもの
  田舎の道は つづくもの
  そこでしばらく 立ち止まる
  流れて消える 白い雲
  やがてれんげも 散るだろう
  いとし殿御と 旅笠道中
  せめて寄り添う 道の端


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