別 れ の 入 場 券
作詩 松井由利夫 作曲 袴田宗孝
昭和38年
1 ひと目あいたい それだけで
息をはずませ 転げて来たに
あの人を乗せた夜汽車は 今出たところ
泣きの涙で 入場券を
握りしめても ああ遅い遅い
もう遅い
2 憎い冷たい 女だと
きっと私を 恨んでいよう
お別れにせめてはっきり ほんとの気持ち
云ってさよなら したかったのに
それも今では ああ遅い遅い
もう遅い
3 闇に吸われて 消えてゆく
テール・ランプが 瞼に沁みる
許してねくずれ折れそな 身体を支え
独りしょんぼり ホームの隅で
背伸びしたとて ああ遅い遅い
もう遅い