緑 の 地 平 線
作詩 佐藤惣之助 作曲 古賀政男
昭和10年
1 なぜか忘れぬ 人故に
涙かくして 踊る夜は
ぬれし瞳に すすり泣く
リラの花さえ 懐かしや
2 わざと気強く ふりすてて
無理に注がして 飲む酒も
霧の都の 夜は更けて
夢もはかなく 散りてゆく
3 山の煙を 慕いつつ
いとし小鳩の 声聞けば
遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと
緑うれしや 地平線