愛 染 草 紙
作詩 西条八十 作曲 万城目 正
昭和14年
1 流れくる 流れくる
君がやさしの 歌声かなし
男涙は ながさぬものを
何で泣く泣く 荒れ野の夜風
2 ひとすじの ひとすじの
愛の燈灯(ともしび) 君ゆえ聖(きよ)い
呼ぶな我が子よ 悲しい母を
遠い故郷 夕日が落ちる
3 おもいでの おもいでの
加茂の柳よ 比叡の月よ
離れ離れの ふたりの胸に
返れあの日の 見果てぬ夢よ
4 ほろばろと はろばろと
愛の山河 今日旅終えて
結ぶ縁の 愛染かつら
花よ降れ降れ より添う肩に
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