高 原 の 旅 愁
作詩 関沢潤一郎 作曲 八州秀章
昭和15年
1 むかしの夢の 懐かしく
訪ね来たりし 信濃路の
山よ小川よ また森よ
姿むかしの ままなれど
なぜに彼の君 影もなし
2 乙女の胸に 忍び寄る
啼いて淋しき 閑古鳥
君の声かと 立ち寄れば
消えて冷たく 岩影に
清水ほろほろ 湧くばかり
3
過ぎにし夢と 思いつつ
山路下れば さやさやと
峠吹き来る 山の風
胸に優しく 懐かしく
明日の希望を 囁くよ