浅 草 の 唄

作詩 サトウハチロー  作曲 万城目正
昭和22年
1 強いばかりが 男じゃないと
  いつか教えて くれた人
  どこのどなたか 知らないけれど
  鳩といっしょに 唄ってた
  あゝ浅草の その唄を


2 可愛いあの子と シネマを出れば
  肩にささやく こぬか雨
  かたい約束 かわして通る
  田原町から 雷門
  あゝ浅草の こぬか雨


3 池にうつるは 六区の灯り
  忘れられない 宵の灯よ
  泣くなサックスよ 泣かすなギター
  明日も明るい 朝がくる
  あゝ浅草の 宵あかり


4 吹いた口笛 夜霧にぬれて
  ぼくの浅草 夜が更ける
  鳩も寝たかな 梢のかげで
  月が見ている もえぎ月
  ああ浅草の おぼろ月

 
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