１　小島離れりや　船唄で
　　今日も暮れるか　海の上
　　いつも俺いらは　波まくら
　　ひとり船頭で　くらすのさ

２　何が恋しゅて　浜千鳥
　　小松がくれに　呼ぶのかよ
　　星もきれいな　夜じゃないか
　　なまじ見せるな　未練気を

３　板子いのちの　俺だとて
　　時雨ふる夜は　身も細る
　　たのむ狭霧よ　海面に
　　月を浮かして　みせてくれ

４　明日は明日の　風が吹く
　　波の浮世に一人もの
　　ならば千鳥よ　この俺と
　　唄を仲間に　くらそうよ