勘 太 郎 月 夜 唄
作詩 佐伯孝夫 作曲 清水保雄
昭和18年
1 影か柳か 勘太郎さんか
伊那は七谷 糸ひく煙り
棄てて別れた 故郷の月に
偲ぶ今宵の ほととぎす
2 形(なり)はやくざに やつれていても
月よ見てくれ 心の錦
生まれ変わって 天龍の水に
うつす男の 晴れ姿
3 菊は栄える 葵は枯れる
桑を摘む頃 逢おうじゃないか
霧に消え行く 一本刀
泣いて見送る 紅つつじ