小 判 鮫 の 唄

作詩 高橋掬太朗  作曲 大村能章
昭和23年
1 かけた情けが 偽りならば
  なんで濡れよか 男の胸が
  かつら下地に ともしび揺れて
  いつか浮き名の こぼれ紅


2 好きといおうか 嫌いといおうか
  嘘と誠は 両花道よ
  仇な夜風に まただまされて
  ほろり落とした 舞扇


3 誰の涙か 二片三片(ふたひらみひら)
  まわり舞台に 散る花びらよ
  恋は一筋 生命(いのち)にかけて
  なんの恐かろ 小判鮫 



 

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