月 の 出 船

作詩 萩原四朗  作曲 倉若晴生
昭和25年
1 風に流され さいはての
  丘にしぐれを あびた身は
  吹雪く故国の 沖を飛ぶ
  はぐれ千鳥の かげ悲し


2 またと還らぬ あの僚友を
  生んだ港の こぼれ花
  月の出船よ なぜ急ぐ
  花の咲く日は まだなのに


3 暗いうら街 たびの霧
  破れたマントの 手がうづく
  酔えぬ酒ゆえ なをさらに
  波止場無宿の 唄哀し


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