玄海エレジー

作詩 大高ひさを  作曲 長津義司
昭和26年
1 海の男さ 言わずと知れた
  俺(おい)らマドロス 玄海ぐらし
  胸にすがって 泣かれても
  あゝ わざとつれなく
  あげにゃならない 錨(いかり)づな


2 せめてひと言 心の妻と
  それも呼べずに 出船の小唄
  青いグラスに ひと滴(しずく)
  あゝ おちた涙に
  男心は 聞いてくれ


3 恋の未練の 不知火(しらぬい)越えて
  ゆくは玄海 荒浪千里
  生きてまた逢う あてもなく
  あゝ 夢も淋しく
  博多夜船の ドラが鳴る

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