母三人の唄

母三人の唄

作詩　高橋掬太郎　　作曲　利根一郎
昭和30年

１　街の夕風　つめたい夜風
　　おんな心に　なぜしみる
　　泣くな泣くなと　いとし子胸に
　　流す涙も　母なればこそ

２　雨に嵐に　また降る雪に
　　つばさ傷むか　迷い鳥
　　知らぬ他国の　山越え野越え
　　流す涙も　母なればこそ

３　思いあきらめ　去りゆく影を
　　呼ぶか木魂(こだま)の　あの声は
　　乳房おさえて　あとふりむいて
　　流す涙も　母なればこそ