かんかん蟲は唄う

作詩 萩原四郎  作曲 大久保徳二郎
昭和30年
1 青いそらから 雲が湧く
  碧い海から 波が噴く
  空と海との まんまんなかで
  ハンマーふりふり
  俺らは唄う
  かんかん虫の いのちの唄を


2 白い鴎が 肩に来て
  夢はあるかと 訊いて行く
  馬鹿にするなよ 子供じゃないよ
  霧のふる夜は
  やさしい夢を
  かんかん虫も たまには見るさ


3 親はなくとも 春は来る
  いろは長屋に 花も咲く
  鳴けば仲間が 嗤うじゃないか
  出船見送り
  俺らは唄う
  かんかん虫の 哀しい歌を

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