1 緑の山の 森のかげ
赤い瓦の 牧場小屋
窓にもたれて 羊飼い
花嫁さんを 待ちわびて
吹くは角笛 愛の唄
羊は青い 目をあけて
何の気なしに 鳴いている
2 絡(から)んですがる つたの葉の
燃える紅の葉 散らぬうち
細い山道 のぼるゆえ
花嫁さんは 届くでしょう
歌の終わりの 節までに
羊は白い 首振って
何の気なしに 鳴くでしょう
3 谷間の水も 歌うでしょう
風も梢に 祝うでしょう
やがて月の出 乳しぼり
花嫁さんに ひとしぼり
酒の代わりに 捧げましょう
羊は細い 足上げて
何の気なしに 撥ねるしょう |