玄 海 船 乗 り
 
作詩 東条寿三郎  作曲 鎌多俊与
昭和31年 
1 月のナ 月の出潮を 乱れて啼いて
  何処へサ 何処へ飛んでく 玄海がらす
  よいしょ 俺らは鼻うたきげん
  板っ子一枚 波の上
  男ヨ 男冥利の 船乗り稼業


2 波をナ 波を枕に ごろ寝としゃれりゃ
  積るサ 積る未練の 血潮が騒ぐ
  よいしょ 今夜もあの娘(こ)の夢に
  ちょっくら暇みて 逢いに行こ
  偲びゃヨ 偲びゃ瞼に あかりが揺れる


3 船はナ 船は櫓でもつ 櫓は腕次第
  ここはサ ここは名に負う 荒海千里
  よいしょ 荒れよが かぶろがままよ
  俺ら天下の 独り者
  月とヨ 月と同じ 玄海暮らし


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