男 涙 の 子 守 唄

作詩 高橋掬太朗  作曲 細川潤一
昭和31年 
1 こがらし寒く 夜はふけて
  月はさゆれど 身は悲し
  坊や よい子だ ねんねこしゃんせ
  声も涙の もらい乳


  斯(この)身飢ゆれば斯(この)児育たず
  斯児棄てざれば斯身飢ゆ
  捨つるが是か捨てざるが非か
  人間の恩愛斯(この)心に迷ふ


2 しあわせ薄く 生まれ来て
  何を夢むか いとし子よ 坊や
  よい子だ ねんねこしゃんせ
  泣けば心も 乱るるに


3 世に泣き妻の 名を呼べば
  胸にしみ入る 鐘の音
  坊や よい子だ ねんねこしゃんせ
  男涙の 子守唄


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