加茂川ブルース
 
作詩 東 次郎  作曲 吉田 正

昭和43年 
1 情けながした 加茂川に
  とけた淡雪 はかなくて
  好きや好きやと 寄り添うた
  恋の真実(まこと)が いまさらに
  夜を待ってる ぼんぼりの
  色を映して ほほ染めた
  花のかんざし コッポリの
  舞妓いとしや 祇園町


2 焦れて焦らした 先斗町
  恋のもつれに 三味の音(ね)も
  いややいややと 泣くような
  おぼろ月夜の 東山
  逢うてうれしや 木屋町に
  灯るネオンも うるみがち
  酔うて踊って 夜も更けりゃ
  肌もなつかし 京の夜


3 花見小路に 雨が来て
  濡れた黒髪 重たげに
  ほんにほんにと 細路地を
  ぬけてお座敷 京化粧
  都おどりで 知り逢うて
  祇園祭で 結ばれた
  京の恋路に 身を灼けば
  燃える夜空の 大文字


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