大 阪 夜 霧

作詩 秋田泰治  作曲 川上英一
昭和41年 
1 好きになっては いけないと
  誰もおしえて くれなんだ
  ひとり歩きの 御堂筋
  なんで今夜も 霧が降る


  「千日前の人混みの中を、あのひとに寄り添
  うて歩いてるだけでうちはしあわせやった。
  このしあわせがいつまでもつづきますように
  ゆうて、指切りしてくれたん、嘘やったなん
  て… うちには信じられへん」


2 なまじ来る気じゃ なかったに
  赤いネオンに 誘われた
  恋の難波の 人波に
  もしや もしやの 空だのみ


  「道頓堀 心斎橋 …なにもかももう夢や、
  思い出の中に、ぼんやりと灯ともしてるだけ
  やけど… うちも浪花ッ子や、もう泣かへん
  泣かへんで」


3 せめて泣くだけ 泣いたなら
  はれてくるそな この胸も
  霧で溶かした 思い出を
  夜の大阪 どこで消そ

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