夕   笛

作詩 西条八十  作曲 船村 徹
昭和42年 
1 ふるさとの 蒼い月夜に
  ながれくる 笛の音きいて
  きみ泣けば わたしも泣いた
  初恋の ゆめのふるさと


2 おさげ髪 きみは十三
  春くれば 乙女椿を
  きみ摘んで うかべた小川
  おもいでは 花のよこがお


3 ふるさとへ いつの日かえる
  屋敷町 ふるいあの町
  月の夜を ながれる笛に
  きみ泣くや 妻となりても


 * ああ花も 恋もかえらず
   ながれゆく きみの夕笛

表紙