襟 裳 岬

作詩 岡本おさみ  作曲 吉田拓郎
昭和48年 
1 北の街ではもう 悲しみを暖炉で
  もやしはじめてるらしい
  わけのわからないことで
  悩んでいるうち おいぼれてしまうから
  だまりとおした歳月を
  ひろい集めて暖めあおう
  えりもの春は何もない春です


2 君は二杯めだよね コーヒーカップで
  角砂糖をひとつだったね
  すててきてしまった
  わずらわしさだけを くるくるかきまわして
  通りすぎた夏のにおい
  想い出して なつかしいね
  えりもの春は何もない春です


3 日々のくらしはいやでも やってくるけど
  静かに笑ってしまおう
  いじけることだけが
  生きることだと かいならしすぎたので
  身構えながら 話すなんて
  ああ おくびょうなんだよね
  えりもの春は何もない春です
  寒い友だちが 訪ねてきたよ
  えんりょはいらないから 暖まってゆきなよ