北 の 旅 人

作詩 山口洋子  作曲 弦 哲也
昭和62年 
1 たどりついたら 岬のはずれ
  赤い灯が点く ぽつりとひとつ
  いまでもあなたを 待ってると
  いとしい おまえの 呼ぶ声が
  俺の背中で 潮風(かぜ)になる
  夜の釧路は 雨になるだろう


2 ふるい酒場で 噂をきいた
  窓のむこうは 木枯まじり
  半年まえまで 居たという
  泣きぐせ 酒ぐせ 泪ぐせ
  どこへ去ったか 細い影
  夜の函館 霧がつらすぎる


3 空でちぎれる あの汽笛さえ
  泣いて別れる さい果て港
  いちどはこの手で 抱きしめて
  泣かせてやりたい 思いきり
  消えぬ面影 たずねびと
  夜の小樽は 雪が肩に舞う


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