女 給 の 歌

作詩 西條八十  作曲  塩尻精八
昭和6年

イラスト制作 コバヤシ キヨシさん
1 わたしゃ夜さく 酒場の花よ
  赤い口紅 錦紗のたもと
  ネオン・ライトで 浮かれておどり
  さめてさみしい 涙花
    (続けて)
2 わたしゃ悲しい 酒場の花よ
  夜は乙女よ 昼間は母よ
  昔かくした 涙のたもと
  更けて重いは 露じゃない
    (長い間奏)
3 弱い女を だまして棄てて
  それがはかない 男の手柄
  女可愛しや ただ諦めて
  辛い浮世に 赤く咲く
    (続けて)
4 雨が降る降る 今夜も雨が
  更けてさみしい 銀座の街に
  涙落ちても 恋しいむかし
  偲べ偲べと 雨が降る
    (短い間奏)
5 女給商売 サラリと止めて
  可愛いこの子と 二人の暮らし
  抱いて寝かせて 母さんらしく
  せめて一夜の 子守り唄

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