声 な き 凱 旋

作詩 島田磬也  作曲 佐藤富房
昭和12年
1 轟く凱歌 その中に
  白木(しらき)の柩(はこ)と 変わりたる
  声なき戦友(とも)の 凱旋を
  迎える我は 涙のみ

   (長い間奏)

2 ああ今もなお 耳を衝(つ)く
  曉(あかつき)寒き 突撃に
  仆(たお)れし我を 抱き起し
  励ます戦友(とも)の あの声よ


3 おもえば悲し 打笑(え)みて
  まみえる戦友(とも)は 今は亡く
  柩(ひつぎ)の前に ぬかずきて
  捧げる銃(つつ)の この重さ


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