大 空 に 祈 る

作詩 野村俊夫  作曲 万城目正
昭和18年
1 風吹きゃ嵐に ならぬやう
  雨降りゃさぞや ご苦労と
  飛び行く鳥の 影にさえ
  我が子を偲ぶ この日頃
  祈るこゝろは たゞ一つ
  晴れの手柄を 勲(いさおし)を


2 南の空見りゃ 眼に浮かぶ
  日の丸赤い その翼
  湧き立つ雲を 朱に染め
  戦ひ抜くか 今日もまた
  祈るこゝろは たゞ一つ
  晴れの手柄を 勲を


3 天晴れ武者振り 見せますと
  涙にうるむ 文字の跡
  その一言の 嬉しさに
  又こみ上げる 熱いもの
  祈るこゝろは たゞ一つ
  晴れの手柄を 勲を


4 今頃いづこの 空じゃやら
  仰げば光る 夜半の星
  遅れはとらぬ この母も
  御国のために 散る覚悟
  祈るこゝろは たゞ一つ
  晴れの手柄を 勲を

index
アクセスカウンター